職務経歴書・面接対策

40代の職務要約の書き方

📅 2026.07.27 ⏱ 読了時間:約8分
目次

40代の職務要約では、長い職歴を短くするだけでは足りません。応募先で活かせる経験を選び、「何を任せられる人なのか」を冒頭で伝える必要があります。

目安は200〜300字です。経験年数、担当業務、実績、現在の役割の順でまとめると、採用担当者が経歴を理解しやすくなります。職務経歴書全体の書き方については別記事で解説しています。→ 40代の職務経歴書の書き方

職務要約で伝えるべき4点

職務要約で伝える内容は、次の4点です。

採用担当者は、職務経歴書を最初から細かく読むとは限りません。まず職務要約を見て、募集職種との接点を確認します。

「営業職を経験しました」だけでは、実力は伝わりません。「不動産業界で法人営業を15年経験し、新規開拓と既存顧客への提案を担当した」と書けば、経験の中身が見えます。

職務要約の目安は200〜300字です。書類上では3〜5行程度に収め、詳しい内容は職務経歴欄で説明します。

基本の構成は4ステップ

職務要約は、4つの順番で書くと整理しやすくなります。

①経験分野と年数を書く

最初に、業界や職種と経験年数を書きます。

「不動産業界で法人営業を15年経験しました」

この一文があるだけで、採用担当者は経歴の全体像をつかめます。複数の会社で同じ職種を経験した人は、会社単位ではなく通算年数で書きます。

②担当してきた業務を書く

次に、担当業務を書きます。ただし、経験した仕事をすべて並べる必要はありません。

応募先で活かせる業務に絞ります。営業職なら、新規開拓、既存顧客への提案、売上管理などです。管理職求人なら、部下育成や目標管理も入れます。応募する求人によって、選ぶ業務を変えてください。

③実績や成果を書く

成果には、できる限り数字を入れます。

「新規開拓により、年間売上を3,000万円増加させました」

数字が入ると、仕事の規模と成果が伝わります。売上以外にも、達成率、改善率、管理人数、担当予算などが使えます。具体的な数字を出せない人は、「前年を上回った」「社内表彰を受けた」など、比較できる表現を使います。

④強みや現在の役割を書く

最後に、強みや現在の役割を書きます。

「現在は営業課長として10名を管理し、営業計画の策定と部下育成を担当しています」

「調整力があります」といった抽象的な言葉ではなく、担当業務で強みを示します。経験や実績から裏付けられる内容にしてください。

40代は職歴をすべて書かない

40代になると、経験した会社や業務が増えます。すべてを職務要約に入れると、何が強みなのか分からなくなります。

転職回数が多い人ほど、会社ごとではなく、職種や業界でまとめるべきです。

「これまで5社で勤務してきました」

この書き方では、転職回数が先に目に入ります。

「人材・IT業界で法人営業を通算15年経験しました」

この書き方なら、キャリアの軸が伝わります。転職回数ではなく、積み上げてきた専門性を見せられます。

異なる職種を経験している人も、応募先と接点のある経歴を中心にします。経理職への応募なら、短期間の販売経験まで詳しく書く必要はありません。

数字だけでなく成果の出し方まで書く

成果は、数字だけを書けばよいわけではありません。

「売上を前年比120%に伸ばしました」

これだけでは、本人の行動による成果かどうかが分かりません。

「顧客を業種別に分類し、提案内容を見直した結果、売上を前年比120%に伸ばしました」

施策まで入れると、成果を出した理由が伝わります。採用担当者は、入社後も同じ成果を再現できるかを見ています。

たとえば、売上が増えた理由が市場拡大だけなら、本人の実力とは言い切れません。課題をどう捉え、何を変えたのかまで書くと、本人の判断力が見えます。

ただし、職務要約で長く説明する必要はありません。「顧客分析と提案内容の改善により」のように、施策を短く入れます。

足りない部分があっても貢献できる姿を示す

求人条件をすべて満たしていないからといって、応募を諦める必要はありません。条件に足りない部分より、自分が加えられる価値を示してください。

たとえば、業界経験がなくても、法人営業を15年経験している人なら、営業手法や顧客管理の知識を活かせます。

「異業界で培った新規開拓力を活かし、新規顧客の獲得に貢献できます」

このように書けば、採用後の役割を想像できます。

40代では、経験の有無だけでなく、自分の経験をどう転用するかも見られます。自分なら、どの課題に対して何ができるのかを示してください。

企業が想定している人材像に、自分の経験をもう一味加える意識も必要です。営業経験に部下育成の実績を加えるなど、採用後の新しい価値を提示します。

応募先ごとに内容を変える

同じ経歴でも、求人によって強調する内容は変わります。

管理職求人に応募するなら、次のように書きます。

「法人営業を15年経験し、現在は営業課長として10名の組織を管理しています」

管理人数や役割を入れることで、マネジメント経験が伝わります。担当予算や組織改善の成果もあれば追加します。

営業職求人に応募するなら、次の書き方が合います。

「法人営業を15年経験し、新規開拓と既存顧客への深耕営業を担当してきました」

こちらは、営業手法や顧客対応力を前に出しています。管理職経験を長く説明すると、現場の営業を希望していないように見えることもあります。

職務要約を1種類だけ作り、すべての企業に送るのは避けてください。求人票を読み、企業が任せたい仕事に合わせて調整します。

避けたい職務要約の書き方

入社から現在までを時系列で説明する

「1社目では営業を担当し、2社目では主任になり、3社目では課長になりました」

これでは、職務経歴欄の要約になっています。会社ごとの説明ではなく、経験の軸をまとめてください。

業務内容だけを並べる

「営業、顧客管理、資料作成、部下育成を担当」

業務名だけでは、仕事の範囲やレベルが分かりません。経験年数や成果、管理人数も加えます。

役職名だけで実力を示す

「営業部長として勤務しています」

部長と書くだけでは、責任範囲が伝わりません。管理人数、担当予算、目標達成率などを書いてください。

抽象的な自己PRを入れる

「責任感があり、最後まで諦めません」

この内容は自己PR欄向けです。職務要約では、経験と実績を中心に書きます。

退職理由や転職理由を書く

職務要約は、過去の退職を説明する欄ではありません。自分が提供できる経験と価値を伝える欄です。

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📌 この記事のポイント

40代の職務要約では、経験の多さよりも、経験の選び方が評価を左右します。応募先に必要な経験を選び、採用後に貢献する姿が伝わる内容にしてください。

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