40代転職の現実と戦略

40代転職は本当に無理なのか |元CAが見てきた採用される人の共通点

📅 2026.07.17 ⏱ 読了時間:約7分

📋 この記事の目次

「40代の転職は無理」という記事が目につく。転職サイトで何社応募しても書類選考すら通らない。このまま決まらないのではと不安になっている40代に向けて書きます。結論から言います。40代の転職は無理ではありません。これは励ますための言葉ではなく、キャリアアドバイザーとして実際の求人と転職者を見てきたうえでの結論です。

40代の転職は本当に無理なのか

統計を見ると、40代で転職している人は実際に存在します。

厚生労働省「令和6年雇用動向調査」によると、2024年の転職入職率は40〜44歳が男性6.8%・女性10.2%、45〜49歳が男性6.0%・女性10.7%でした。転職後の年収についても、40〜44歳では45.9%、45〜49歳では46.4%が前職より賃金が増加しています。「40代で転職すると必ず年収が下がる」は事実ではありません。

パーソルキャリア「2025年度上期版 年代別転職時の年収変動レポート」では、40代の転職者数は2019年度上期の約2倍に増加。40代の平均決定年収も約4%増加し、決定年収800万円以上の割合も5ポイント増えています。

40代の転職は増えている。ただし全員が条件を上げられるわけではない。経験や専門性によって結果が分かれています。難しいことと無理なことは違います。

→ 採用率がガタ落ちする40代の転職事情も参照してください

企業が40代に期待している4つの価値

企業が40代に期待しているのは若さではありません。経験です。ただし在籍年数が長いだけでは評価されない。会社が抱えている課題を解決できる経験かどうかが見られます。

1

若手を育てた経験

自分一人が売れる営業はいます。しかし自分の売り方を言語化し、若手も売れる状態に変えられる人は多くありません。企業が欲しいのはエース一人ではなく、エースを増やせる人です。「未経験者が半年で独り立ちした」「チームの目標達成率が前年比130%になった」まで説明できれば、40代を採用する理由になります。

2

組織を作った経験

成長途中の会社では、社員数だけが先に増えることがあります。営業担当はいる。しかし教育する人がいない。仕事は取れている。しかし業務が属人化している。そういう会社が必要としているのが、組織を作れる40代です。チームの立ち上げ・採用・教育・業務フローの整備。何もない場所に仕組みを作った経験は40代の強い武器になります。

3

高額商材を扱った経験

住宅・不動産・保険・法人向けシステム。高額商材では商品説明力だけでなく、顧客から信用される力が必要です。数千万円の契約を任せる相手を顧客は慎重に選びます。経験を重ねた40代だから与えられる安心感があります。若さが武器になる商材もある。年齢が武器になる商材もあるのです。

4

圧倒的な実績

年間売上1億円・目標達成率150%・赤字店舗を1年で黒字化。こうした実績があれば企業は年齢より入社後の成果を見ます。ただし「営業成績が良かった」だけでは弱い。何を・誰に・いくらで売っていたか。社内で何位だったか。数字は比較対象とセットで伝える必要があります。

→ 転職エージェントを使ってわかったことも参照してください
CA経験者が厳選した5社を見る

今の会社で不遇でも転職市場では評価される

今の会社で評価されていない人が、転職市場でも評価されないとは限りません。会社によって評価基準が違うからです。

新規営業が得意なのに既存顧客の管理しか任されていない。組織を作れるのに上のポストが空かない。実績を出しても年功序列で昇進できない。これは能力と環境が合っていない状態です。強いストライカーをゴールキーパーに置いて「点を取れない選手だ」と評価しているようなものです。

転職によって評価が逆転する人はいます。今の会社では役職がない。しかし別の会社では新規事業の責任者として採用される。今の会社では給料が上がらない。しかし過去の営業実績を評価する会社では年収が上がる。企業が買うのは今の会社での待遇ではありません。転職後に生み出せる価値です。

→ 40代転職で失敗する人・成功する人の分岐点も参照してください

40代こそ転職エージェントを使う理由

40代の転職では求人の数だけでなく、相性が大切です。転職サイトだけでは企業が何歳を想定しているのか、どの経験を評価するのかがわかりません。

求人票には書かれていない採用背景があります。若手を育てられる人がいない。営業組織を立て直したい。高額商材を任せられる人が欲しい。退職した管理職の後任を探している。こうした採用背景がわかれば、自分の経験と合う会社を探しやすくなります。

転職エージェントは企業から採用背景や欲しい人物像を聞いていることがあります。その情報があれば40代でも通過しやすい求人を選べます。1社に登録して求人を紹介されなかったからといって転職できないと判断するのは早いです。複数の転職エージェントを利用し、自分の経験を必要とする会社との接点を増やすことが40代転職の正しいやり方です。

→ 40代が転職エージェントに登録しても放置される理由と対策も参照してください

まとめ

📌 この記事のポイント

40代だから転職できないのではありません。すべての会社が40代を必要としているわけではないが、40代の実績や経験を必要としている会社はあります。若手と同じ土俵で将来性を競う必要はありません。実績・育成・マネジメント・組織作り。40代だから提供できる価値で勝負すればいいのです。

CA経験者が厳選した5社を見る